「自分の目の前にカメラマンが来て写真を撮れることに、人は通常、違和感を感じます」

iStock写真家のユーリ・ポッツィは、被写体がリラックスした状態で撮影に臨む方法を知っている。

「私が撮影していることに被写体が気付かないことがよくあるのですが、それが私の希望するところです。ありのままの姿を捉えた自然な姿を撮ることが、最も良い方法だと思っています」

公園に座る2人の女性の親密な様子を捉えた写真。これは彼のスタイルを表した顕著な例だ。最近の傾向として、誇張せず現実味のある写真が企業の広告活動で取り入れられるようになっている。実際にこの写真も、大手オンラインオークション会社のバレンタインデーのキャンペーンに使われた。

しかしポッツィは、以前から2人と面識があるわけではなかった。それではどのようにして、これほどまでに自然なショットを撮影することができたのか?

ポッツィは「私の住んでいる所と、とても近い場所で撮影をしました」と話す。若者グループが公園で楽しそうにしていて、写真を撮らせてくれないかとお願いしたそうだ。

すると驚いたことに、彼らが自分のアイデアを受け入れたのだ。

「いつもこんなに簡単にいくわけではありません。自分の目の前にカメラマンが来て写真を撮られることに、人は通常、違和感を感じます。私は、違和感をなくすために小さなカメラを使いました。これなら、私と被写体の間に大きな“何か”が入り込まないので、撮られている感覚を与えずに済みます」

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「同性愛か異性愛か?そんなことは考えていませんでした」

またポッツィは、被写体と友好的な関係を作り上げることにも時間をかける。こうすることで被写体は、彼を写真家としてではなく友達のように感じ始めるのだ。

「被写体になる人たちを、自分からもっと知ろうと心がけました。そして、彼らと話しながら写真を撮り続けました」

日が暮れ始めるまで友達と過ごし、撮影を楽しむポッツィ。その時、2人の女性がふと見せた瞬間。彼はすかさず、カメラのシャッターを切った。

ポッツィは、写真が固定観念を打ち破る一助になればと期待を込めて話す。

「この写真を撮った時、”同性愛か異性愛か?”そんなことは考えていませんでした。私は、どのような形でも愛は愛だと思っています」

「実際のところ、2人の女性がレスビアンなのか友達なのか知らないですし、知る必要もないと思っています。私が知っていること。それは2人の間に愛があるということだけです。2人はとても自然体で、これこそ私が写真に求めていることです」

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