人々がより大胆なものを好むようになり、限界に挑む人々や型破りなビジュアルが広く受け入れられるようになっています。

大量にコピーされた写真や記事が溢れかえる中、ユニークなメッセージや際立ったビジュアルを人々は求めています。 反英雄的な精神や極端なスタイルが今まで以上に受け入れられ、かつては重要と思われていなかったものが注目を浴びるようになりました。ビジネスにも政治にも内容や過程を重視する鋭い目が消費者に備わってきているため、企業のマイナスイメージを少しでも感じさせるようなものなら拒絶反応を起こすほどです。

当然ながら、今年の大きなイベントの1つである2016年次期米大統領候補として支持率を上げているドナルド・トランプとバーニー・サンダースは、両氏とも主流逸脱者です。英国では、労働党の新党首に強硬左派のジェレミー・コービンが選ばれました。ミレニアル世代(デジタルネイティブ)のポップスター、マイリー・サイラスとジャスティン・ビーバーは、大胆でセクシーな写真を公開しただけでなく、新しい挑戦としてザ・フレーミング・リップス、スクリレックス、ディプロとのコラボアルバムを発表しました。エンターテイメント業界で話題を集めている他のスターには、女性コメディアンのエイミー・シューマーやティグ・ノタロ、米ヒットコメディ番組の脚本と主演を両方ともこなしているアビ・ジェイコブソンとイラナ・グレイザーが挙げられ、かつてのハリウッドのイメージに囚われない姿勢が賞賛されています。

Young Boy in Superhero Costume and Business Suit is Running

このように大胆さが好まれるようになり、ブランドもこの傾向を受け入れ始めています。

例えば、ビンテージハンドバッグで有名なEthel + Frankでは、ネオンファッションに身を包んだ80代の女性モデルを採用して、「Give No Fucks in Style(スタイルなんて知ったこったねぇ)」というタグラインでウェブサイトを立ち上げました。また、1849年から販売されているバーボンウィスキーのRebel Yell(レベル・イエール)も、「Risk Takers, Rule Breakers & Noise Makers, UNITE!(リスクを負う者も、ルールを破る人も、うるさい奴も、皆集まれ!)」と宣言し、ブランドイメージの刷新を行いました。さらに英国ファッションブランドのBelstaff(ベルスタッフ)は、アンバサダーのデビッド・ベッカムを起用して『Outlaws(アウトローズ)』というショートフィルムを公開しました。Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)のコマーシャルでさえ、『Rebel Yell(邦題:反逆のアイドル)』を歌うミュージシャンのビリー・アイドルを出演させ、クリストファー・ゲストが監督として制作しています。

同様に、「変わっている人」も受け入れられるようになっています。「Find A Home Where You Can Be You(あなたがあなたらしくなれる家を探そう)」というスローガンを掲げる住宅用不動産サイトのTrulia(トゥルーリア)では、裸でボードゲームをしたり、イルカの言葉で会話をしたりするカップルを描いて、マイホームならどんな愛の形も可能であることを示しています。デヴィッド・リンチが監督して大反響を呼んだ奇怪な米ドラマ『Twin Peaks(邦題:ツイン・ピークス)』も、25年ぶりに新シリーズをスタートさせます。Google Playのアニメ調コマーシャルでは、シンガー兼コメディアンのレジー・ワッツが「Weirdo Kid(風変わりな子供)」だったことを公にしています。まさに、“新しい時代”に突入したのです。

Fashionable afro american young man

 

ゲッティイメージズで最も売れている写真を見ても、この傾向が反映されています。過去5年間に検索されたキーワードとして、「Attitude(毅然とした)」は42%、「Individuality(個性)」は76%、「Creativity(創造性)」は134%も上昇しました。私たちは臆病ではなくなってきており、ノンコンフォーミティ(集団に従わない姿勢・非強調性)が表現されたビジュアルを好むようになっています。

これから1年間、真っ向から立ち向かってきて、私たちの目を覚ますようなビジュアルが増えてくるでしょう。ゲッティイメージズでも、このような挑発的で刺激を与える写真を制作し、お届けしていきます。

 

今年のトレンド「Outsider In(アウトサイダー・イン)」を反映した写真は、ゲッティイメージズおよびiStock by Getty Imagesをご覧ください。