ブランドが商品の価値を表す時、想いや考え方をビジュアル化しており、消費者に有意義な消費生活を提案するようになっています

「Divine Living(ディバイン・リビング)」は、価値のある消費活動を大切にしています。欲しいと思ったものを買って溜め込むのではなく、目的を持ち、注意深く商品やサービスを選びながら購入する。商品に込められた想いを共有しながら、外側と内側の両方に美しい生き方を消費者に提案します。

「Divine」という言葉には2つの意味があります。1つ目は、神の存在や意思、恩恵などを連想させる感覚です。2つ目は、素敵で崇高な特別な感覚を意味しています。この2つの側面が、昨今のビジュアルに多く見受けられるようになり、生来の徳や価値、意思と志向といったコンセプトが急激に現れるようになりました。高い価値があるものとしてラグジュアリーブランドの人気が上昇しているのも、徳性を持っていることの象徴に繋がるからです。

このトレンドにおいて、ゆっくりと物思いにふける場所を与えることが鍵となっています。投資銀行、証券業務、富裕層向けのウェルスマネジメントと資産運用業務を行っているUBSは、写真家のアニー・リーボヴィッツと協力し、人生を意義あるものにするために立ち止まって自分に問いかける姿を撮影したポートレート写真を新キャンペーンに使用しています。Volvo(ボルボ)でも、ラグジュアリーは「Sanctuary(聖域)」であると、新型車のキャンペーンで定義しています。また、米人気トーク番組の司会を長年務め、慈善家としても有名なオプラ・ウィンフリーは、最新TVシリーズ『Belief(ビリーフ)』で、自分を超える偉大な存在との繋がりを求めるスピリチュアリティに言及しています。ビジュアルで圧倒されるような世界で、ブランドと広告は、「目的」をメッセージの中心に置くようになっています。

消費者は真実を見抜く目を養ってきており、ブランドが伝えるメッセージの表面下に明確なビジョンや価値があるかを判断しています。今日、ブランドは外側だけではなく内側の価値観もアピールする必要があります。また、物は所有するものではなく、人と共有し合うものになっており、自己学習形式のオンラインコースをはじめ、特許のオープンソース化を発表したTesla Motors(テスラモーターズ)や、ニューヨークで話題の自転車シェアリングサービスCity Bike(シティバイク)などが例として挙げられます。

この新しい透明性は、鏡のように輝くビジュアルを用いることによって、比喩的に企業の内側を消費者に写し出し、ブランドのメッセージとして表現することが可能です。

それでは他に、神聖さを感じさせるような素晴らしさをどのように表現したらよいのでしょうか? ゲッティイメージズでは、光漏れがあって、まるで天国を見ているかのように幻想的な美しさを持つ写真が、以前よりも増して求められています。神の視点から撮影されたような印象を与える空撮写真も、壮大さを感じられるため人気が上昇しています。また、すっきりとした輪郭やスタイル、感傷的にさせるような被写体、繊細な光と柔らかい色合いに対する消費者の好みも、日々高まっています。ピントの合っている写真でも、写真のぼけが残るものであっても、崇高な美と啓発的なメッセージが人々に共感をもたらします。

「Divine Living」は、私たちにとって新しい信仰の形です。視覚によって多くの情報を認識するため、精神を高め、思想と啓発を得られるビジュアルを望むのも当然のことです。

 

今年のトレンド「Divine Living(ディバイン・リビング)」を反映した写真は、ゲッティイメージズおよびiStock by Getty Imagesをご覧ください。