モバイルマーケティングは、多くのブランドが2014年に開始した主要トレンドのひとつです。これは小規模ビジネスにとって何を意味するのでしょうか?またモバイルをうまく利用するにはどのようにしたら良いのでしょうか?

Mindshare社のグローバルモバイルディレクターを務めるジェームズ・チャンドラーに、モバイルマーケティングのトレンドと将来の展望についてお話を伺いました。

 

Q&A

-個人のデバイスの使い方に、どのような変化が見られますか?

過去10年に渡って、モバイルを介してユーザーがコミュニケーションを図ったりコンテンツを利用する方法が、大きく変わってきた様子を目の当たりにしてきました。スマートフォンが登場する前の時代を考えると、小型のデバイスでは限られた機能した使えなかったので、消費できるコンテンツはごく限られていたのです。

iPhone、Androidなどのスマートフォンが登場して以来、その様子は大きく変貌しています。ゲームが象徴するように、ユーザーはデバイスを介して「リアルインターネット」に接し、興味深いコンテンツを双方向で利用できるようになりました。アプリの収益構造全体が変わり、ブランドやコンテンツプロバイダは、iPlayerやNetflixなどのアプリによってコンテンツを長く表示できるようになりました。

また、ユーザーがオンラインで費やす時間が増大する様子も見てきました.現在では、一日に70~100回もデバイスを確認するようになっています。こうして、ブランドは消費者向けに完全なブランド体験を創造するコンテンツを制作することが可能になりました。

-この状況の変化は、ブランドにとっては何を意味するのでしょうか?焦点はモバイルに移行していますか?

モバイル市場が急速に成長したため、モバイルの技術についていけないブランドも出てきました。モバイルデバイスでは機能しない、フラッシュ付きのマイクロサイトの構築に取り組むブランドや、モバイルを優先せずに30秒のTVコマーシャルを考えている企業もあります。

多くのブランドはゆっくりとモバイルに移行しましたが、中でもいち早く成功した例があります。それは、香港におけるVWのキャンペーンです。一方で、今でも課題として残っている点は、消費者がモバイルに費やす金額と、ブランドがモバイルに掛ける予算の差です。現在その差は、約3%です。

-テクノロジーによって、どのようにユーザーとモバイルデバイスとに変わると思いますか?

現在テクノロジーの世界で起きている、最も大きな開発はウエアラブル技術です。

現在テクノロジーの世界でおきているもっとも大きな開発はウエアラブル技術です。その代表例にはLife+、Google Glass、Nike+などがあります。私たちが実際に目の当たりにしていることは、デバイスが暖房を調整し(nest)、支払いを管理し(APP eg)、フライト状況を管理する(Passbook)ことによって、モバイルが人々の人生をリモートコントロールするものになりつつあるということです。

クリエイティブの分野でいえば、将来は実世界にあります。実社会のクリエイティブとUGC(ユーザによって制作・生成されたコンテンツ)のクリエイティブによって、ユーザーは他のユーザーやブランドコミュニケーションとともに、独自のイメージを作成できます。私たちはこれをBlipparなどのアプリや拡張現実の台頭などを通して見ることができ、現実世界において消費者との相互作用にどのように利用するかを考えます。

-モバイルマーケティングで起こっている変化はどのようなものですか?

私たちが見てきた中で最大の変化はロケーションベースのアプリです。これは人の所在地を検知する技術で、ブランドが提供できるメッセージの文脈に大きな意味を持たせました。最適な場所とタイミングで消費者にメッセージを送ることができるため、コンテンツと同様に重要になってきました。

ロケーションのもうひとつの重要性は、すき間の有効利用です。モバイルはすき間時間を完全に削除し、消費者といつでも繋がる機会をブランドに提供しています。

概要

モバイルは、私たちが消費者との関わり方や関心の引き方を確実に変えてきました。そのためあらゆる業種がモバイルに適応する必要があります。技術はあまりにも速く高度になっているため、ブランドはより効果的に消費者に届く最新の技術開発とアプリを常に認識している必要があります。ウェブサイトから独自につくるコンテンツまで、モバイルに対応するよう最適化されていることが、これらの関係を構築するための最低必要条件です。

重要なポイント

  • 消費者がモバイルを使用する方法が変化:現在ユーザーはデバイス上で興味をかきたてられ、インタラクティブで完全に最適化されたモバイルサイトを期待しています。
  • モバイルマーケティングの予算と実際に発生する費用の間には差があるため、モバイル用の予算を確保することが必要です。
  • 企業の製品、サイトとユーザーが相互利用できるアプリの登場により、興味の引き方や企業と消費者の関係性が強化されています。実世界の消費者と相互作用するために、Blipparなどの統合アプリを考慮します。
  • モバイルのおかげですき間時間がなくなり、ブランドはこれらの合間に勝負をかける必要があります。ロケーションベースのサービスによって、ブランドが消費者とより深い形で接触できるようになりました。