映画の祭典「アカデミー賞授賞式」。第88回を迎えた2016年は、20年以上前に初ノミネートされてから6度目(俳優部門では5度目)のノミネートとなったレオナルド・ディカプリオに注目が集まっていた。そして遂に念願の時が訪れた。彼は『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞を受賞し、“無冠の帝王”の名を返上したのだ。

ディカプリオが栄光に輝いた瞬間をバックステージで目撃した1人がここにいる。ゲッティイメージズフォトグラファーのクリス・ポークだ。

10年以上に渡ってエンターテイメント界の大物をカメラに収めてきたポークは、その時の様子を次のように語っている。「彼がキャリアにおいてずっと頑張り続けてきたことです。受賞の意味はとても大きく、私にも大きな責任があると感じました」

『タイタニック』で共演した大親友のケイト・ウィンスレットは、涙ぐみながらディカプリオに祝福のまなざしを向けた。

「彼にとってこれがどんなに大きな出来事かは、写真を見れば分かるはずです」と話すポーク。「そんな瞬間を他の誰とでもなく私と分かち合ってもらえると思うと、フォトグラファーであることは特別なことです」

アカデミー賞授賞式を撮影するのはこれで4回目となるが、このイベントが毎年注目に値する理由は、セレブリティや式典の華やかさだけでなく、彼らが心から嬉しさと喜びを感じていて、写真を撮られることに好意的であるからだと話すポーク。

会場のオーディエンスと世界中の何百万人もの視聴者を前に、オスカー像を高々と掲げるディカプリオの姿を、テレビカメラに映らないようにステージで身をかがめながら撮影したポーク。そして受賞スピーチが終わると、ポークはすぐに移動して、舞台裏に入ってくるディカプリオを撮影し続けた。

「ステージを去った後、受賞者が彼らの家族や友人よりも先に会うことになるのが、私のようなフォトグラファーです。その時のリアクションは本物です」と話すポーク。「彼らが考えていることの中に入り込んでしまうのと同じような感覚になれます」

見事なオスカー写真ができあがり、改めて受賞の重みを感じさせられたポーク。

「ディカプリオは本当にプロフェッショナルですよ」と話すポーク。「彼は100パーセントの存在感を見せてくれました。彼の受賞に携わることができたのは素晴らしい経験です」

授賞式の最後には、出席者や受賞者がステージ上に集まって互いに祝福し合っていた。そこでポークは、ディカプリオを長年サポートし続けてきたケイト・ウィンスレットが彼と抱き合って喜びを分かち合う瞬間を撮影することに成功した。

「ディカプリオは、彼の受賞体験に私たちを参加させてくれたのです」と話すポーク。「彼がケイトを抱きしめている姿を捉えた素晴らしい写真ができあがりました。このような瞬間を撮影できる機会は、オスカー以外にありません」

 

2016年の決定的瞬間を捉えた写真は、ゲッティイメージズをご覧ください。また、2016年に最も印象に残ったエディトリアル写真を『Year in Focus(イヤー・イン・フォーカス)』に集めて紹介します。こちらも是非ご覧ください。