​写真に文字を重ねるためには、バランスが非常に重要になります。効果的で、見た目にも美しいプロフェッショナルな作品に仕上げるには、全ての要素を調和させる必要があり、調和が取れていない作品はずさんな印象を与えかねません。ここでは、完成度の高いデザインに仕上げるためのガイドラインをいくつかご紹介します。

 

1. 色のコントラストと明度

文字は、必ず背景となる写真に対してコントラストの強い色を選ぶようにします。コントラストが弱いと、文字が読みづらくなります。暗い色の写真の上に明るい色の文字を使用する、またはその反対にする、という方法が一般的によく使われています。意外な印象を演出するには、青とオレンジなどの補色同士を使用すると良いでしょう。文字が目立って効果的な上、デザインにも新しい色が加わります。

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明るい色の写真に暗い色の文字を重ねた例

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暗い色の写真に明るい色の文字を重ねた例

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コントラストを高く仕上げるには、補色同士の使用が効果的

2. ぼかし

ごちゃごちゃした印象を和らげたい時には、ぼかし効果を使用してみましょう。写真はメインの要素ではなく、全体的なデザインの雰囲気を引き立て、向上させるものになります。また、ぼかした部分は文字を載せるためのスペースとしても役立ちます。

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写真の一部または全体をぼかすことで、その部分が文字を載せるためのスペースとして機能

3. 文字のサイズや太さ

大きく存在感のある文字は注目を集めやすいことは確かですが、それが必ずしも最良の効果をもたらすとは限りません。様々なサイズや太さを試して、写真とバランスの取れた文字を選びましょう。写真が重厚ではっきりとしたものの場合は、軽やかで繊細な文字を使用するとコントラストが出て良いでしょう。細い文字を使用しても、その分写真の見える部分が増えるため、人目を惹くことができます。

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細い文字でも、その控え目さが効果的であれば人目を惹く

4. 気持ちや感情

写真は、メッセージを伝える上で文字と同様に重要な役割を果たすので、これら2つの要素を上手く連携させる必要があります。文字だけでなく写真自体も、感情や文脈が伝わってくるものを選ぶことが肝心です。例えば、「新鮮でおいしい食材」というフレーズを、白い背景の前に置かれたいかにも加工食品と感じるサンドイッチの写真に使う場合と、見るからに新鮮な食材を本当に料理している人の写真に使う場合とでは、受け手の共感の度合いが全く異なります。

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5. 遠近感

文字の大きさを変えるだけで、写真の遠近感を変えることもできます。大きい文字は読み手の近くにあるような錯覚を生み、小さい文字は遠くにあるように見えます。

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大きい文字は読み手の近くにあるような錯覚を生む

6. 文字の配置

文字を写真の中央に置きたくなるかもしれませんが、それが必ずしも最も効果的であるとは限りません。写真全体の構成を考慮しなければ、文字の配置が雑に見えたり、写真の重要な部分を隠してしまう恐れがあります。見る人の目の動きを考慮するのは良い戦略です。特に目を惹く部分がありますか? 被写体は特定の方向を向いていますか? このような部分へは自然と目が行くため、文字の配置場所としては最適です。

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被写体が向いている特定の方向など、​写真に対する目の動きを考慮

7. フレーム内の文字

文字をフレームに入れることで、目を惹く場所を作ることができます。形や線、点、矢印などのグラフィック要素で文字を囲い、視線を惹きつけましょう。フレームの背景に色がついている場合は、少し透明感を出すと良いでしょう。このようにすると、背景の写真がフレームから透けて見えるため、作品全体がまとまりのある印象に仕上がります。​

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文字をフレームに入れることで、目を惹く場所を作る

文字を取り入れるのに効果的な写真は、iStock by Getty Imagesからご覧ください。