「人間は複雑で予測不可能です。そうであれば、ブランドのビジュアルも複雑で予測不可能であって良いはずです」 – ローレン・キャッテン(ゲッティイメージズアートディレクター)

「Imagination(想像力)」は、インパクトのある強いビジュアルを作り上げるための4つの要素の1つです。そして、想像力をかき立てるのに一役買って出るのが、2016年のビジュアルトレンドの1つ「Surreality(シュールリアリティ)」を取り入れた作品です。

その理由はいたってシンプル。一風変わったオリジナルな構図は、意外性を体験した時に感じられる喜びや楽しみを開花させてくれるからです。このタイプの美は、ありふれたトピックを何か新しくてワクワクするものに変えるほどの力を持っています。同じようなビジュアルが蔓延する中で、いつまでも記憶に残る印象を与えるには、ブランドを独創的に表現する必要があります。そこで、見る人を陶酔させる没入型でサイケデリックなビジュアルを利用すれば、幅広い利点が得られます。

このスタイルで特に効果を発揮するのが、自然をモチーフにした写真です。解釈の余地が残っているので、伝えたいメッセージを確実に表現できるようになるからです。

それでは、人気のあるコンセプトをシュールリアリティに描いた例をいくつかご紹介します。

ビジネスの成長

植物が生い茂る様子は、市場やビジネスが栄えて成長する姿を意味しています。青々とした緑豊かな植物を空間の中に配置することで、どんなジャンルでも一際異彩を放つことができます。

数値・データとメトリクス

自然の中に見受けられるパターン、質感、繰り返しは、数値・データやメトリクスを効果的に表すのに最適です。抽象的でも季節感のあるビジュアルを巧みに利用して、情報伝達を行いましょう。

健康とウェルネス

クリエイティブに加工された写真は、ヘルスケアや製薬関連の作品に特に有効です。二重露光やレイヤー効果を使用したり、プロポーションに遊びを加えたりすれば、トピックに焦点を当てながらも新たな意味合いを持たせることが可能です。

発明とイノベーション

思いがけない色、光、被写界深度は、新時代を築いていく考え抜かれたリーダーシップや革新性を示します。目を惹く鮮やかな色合いをベースにし、フォーカスポイントはシャープに残して周辺をぼかすと、強調部分が引き立ちます。

銀行とファイナンス

背景やヘッダーイメージにサイケデリックな景色の写真を利用すると、意外な趣をかもし出します。ストーリーをビジュアルで伝えるのが難しい金融業界などでは、あえて現実から少し離れた視点で現実を表現するのもアイデアの1つです。

美しさと香り

ハーブ、果物、花のような自然の恵みたっぷりの商品には、抽象写真やクローズアップが対照的な効果を生み出します。驚きの要素を刺激的な色で表現すれば、興味と関心をそそります。

サプライチェーンと流通

万華鏡のパターンを構成している写真は、その屈折、反復、抽象といったデザイン要素が、供給網や流通網を連想させます。サイケデリック文化とフォトショップ文化が融合して出来上がったラインや形状には、目を見張るものがあり、画像処理の枠を超えた現代の創造的な写真と言えます。

「Surreality(シュールリアリティ)」の写真は、iStock by Getty Imagesをご覧ください。