「静物写真はディテールを表現できるので、ビジュアルで物語を描くのに最適な方法です。手触りや質感までよく捉えられた写真は、見る人に感覚的な体験を与えます」

クリスチャン・ディオールのファッションからインスタグラムのフィードまで、これまで以上に脚光を浴びているのが静物写真(Still-life images)です。

しかし、予算を気にすることなくプロジェクトに最適な静物写真を選ぶには、どうすればよいのでしょうか?

ゲッティイメージズのシニアデザイナーのシタル・パテルが、効果的な静物写真の選び方を、iStockからの写真例と併せて紹介します。

構図

静物写真で鍵を握るのは、構図です。無生物を撮影する場合でも、人間を撮影する場合と同じように、よく考えて正確に被写体を配置する必要があります。正しい位置に合わせた複数の被写体の間でバランスをとることが大切です。十分な空間を持たせることで、物体が互いに引き出し合うようになります。静物写真には現在、「Knolling(ノーリング)」と呼ばれるテクニックが流行しています。関連性のある物を一面に綺麗に並べて、真上から撮影する手法です。ブロガーやインスタグラマーたちに非常に人気のあるこの配置は、1つ1つの物が見やすいだけでなく、全体として俯瞰もできます。

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余白

モノに意識が寄りがちですが、余白を効果的に使った静物写真はインパクトを高めます。余白は、モノをフレーミング化し強調することで関心を高め、ダイナミックな構図を作り出します。また、写真にテキストを添える場合でも、余白を大きくとることでモノにかぶることはありません。

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ストーリー

静物写真はディテールを表現できるので、ビジュアルで物語を描くのに最適な方法です。手触りや質感までよく捉えられた写真は、見る人に感覚的な体験を与えます。まずは伝えたいメッセージと対象のオーディエンスを熟考しましょう。また、どんなトーンにしたいかはっきりさせましょう。。落ち着きのある静かな気分でしょうか、それとも活気に満ちていて熱狂的な雰囲気でしょうか?  静物写真に適した被写体としては、食べ物・食品、化粧品、道具(器具・用具)などが挙げられます。

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シタル・パテルの紹介

ゲッティイメージズでシニアデザイナーを務めるシタルは、ニューヨーク市立大学シティカレッジの美術学士号(BFA)の卒業生です。仕事以外でも、ボランティアでいくつかの非営利組織のデザインを手掛けています。彼女は写真撮影も好きで、クラフト愛好家でありサメが大好きです。